普段から意識したい「人を動かす」認知バイアスの一覧

「論理」よりも「情熱」よりも、「人を動かす」もの
 
「効果」効果
(Effect Effect)
一般的に、人は「効果」という言葉が用いられた現象に興味を持つこと
ゴールデンハンマー効果
(Golden Hammer Effect)
ある解決策がうまくいくと、それがすべての問題を解決してくれるように感じられること
ダニング=クルーガー効果
(Dunning-Kruger Effect)
ある事柄について少しだけ知識がある人は、自らの専門性を過大に評価しやすい
ビコーズ・バリデーション
(Because Validation)
人に何かを依頼する際は、筋が通っているかどうかは関係なく、「なぜなら」「だって」と言った方が聞き入れてもらいやすい
選択アーキテクチャ
(Choice Architecture)
選択肢の提示方法によって選択を誘導すること。極端な選択肢や意味のない選択肢を追加(または削除)すること。人は選択肢を示されるのを好むが、選択するのは好きではない
おとり効果
(Decoy Effect)
客観的に見て魅力に乏しい選択肢、つまりダミーの選択肢を追加することで、別の選択肢に誘導すること
エンダウド・ブログレス効果
(Endowed Progress)
時間と労力をかけた分だけ、それを止めることがもったいないと感じること
ツァイガルニク効果
(Zeigarnik Effect)
未完了のタスクは完了したタスクよりもよく覚えている傾向があること
損失回避
(Loss Aversion)
人には何かを失うことを避ける傾向があること
授かり効果
(Endowment Effect)
所有するものよりも売らなければならくなった場合、そのものの価値を本来のものより高価に感じること
確実性効果
(Certainty Effect)
人には、選択に際して確実なものを選ぶ傾向があること
リスク回避
(Risk Aversion)
成功に対する魅力よりも、リスクを回避する傾向の方が強いこと
曖昧さ回避
(Ambiguity Aversion)
人には曖昧なリスクよりも明らかになっているリスクを選択する傾向があること
スノップ効果
(Snob Effect)
多くの人が所有すると、そのものの価値が下がると感じられること
いいカモ効果
(The Village Idiot Effect)
“いいカモ”にならないように、他人より自分を優先すること
どうにでもなれ効果
(What the Hell Effect)
悪い行いをした後は、さらに悪い行いをしやすくなること
ピーク・エンドの法則
(Peak-End-Rule)
出来事を振り返るとき、ピーク時の感情と終了時の感情で評価を下すこと
現在バイアス
(Present Bias)
将来受け取る報酬よりも今する受け取れる報酬を過大評価する傾向にあること
誘引バンドル
(Temptation Bundling)
しなければいけないが、なかなか始められないことや、習慣化したいことは、楽しみと抱き合わせると行動しやすくなること
フォーカシング効果
(Focusing Illusion)
あるものに注意を向けたとたん、それが実際より重要に思えてくること
単純接触効果
(Mere Exposure Effect)
人は接触すればするほど、その対象に好意を抱くようになること
プラットフォーる効果
(Pratfall Effect)
(つまらない)失敗をすると、より尊敬の念を抱かれることが多いこと
キーツ・ヒュースティック
(Keats Heuristic)
魅力的な文章ほどその内容を正しいと感じさせること