Haiku

Reading Haiku to live in the present moment for true happiness.

俳句は季節の風物に対する情動を表現する日本の詩。
季節の風物を見つめ、耳を澄ます。
そこから生じる感情こそがを独創性の源となる。
尾崎放哉自由律俳句に感銘を受け、私の「今」を詠んだ句を、ここに掲載します。

令和三年二月二十七日(五十四)

揺れる木を見て何かを思ひつつ

令和三年二月二十七日(五十三)

公園冬の人がいぬ寒さかな

令和三年二月二十七日(五十二)

そつとわが手を握る娘の手

令和三年二月二十一日(五十一)

たはむれた 娘を背負ひて 汗のしみ

令和三年二月二十一日(五十)

しやつくりをして笑つて居る

令和三年二月二十一日(四十九)

児の小さい手には鼻くそであつた

令和三年二月二十一日(四十八)

日曜日の朝にごみ捨て場にいく

令和三年二月二十一日(四十七)

遊びつかれた児から涎が垂れて居る

令和三年二月十七日(四十六)

「うっせぇわ」ラジオに寄せられ冬の朝

令和三年二月十七日(四十五)

朝のラジオが楽送る

令和三年二月十四日(四十四)

ニベアの香りはすでに湿りゐて

令和三年二月十一日(四十三)

わが腕に娘のよだれが染み付いて居る

令和三年二月十一日(四十二)

思ひがけないところに一輪の花

令和三年二月九日(四十一)

冷たい手で握られる朝

令和三年二月九日(四十)

窓際で一人アイロンをかけて居る

令和三年二月八日(三十九)

児童が帰った後の静けさ

令和三年二月八日(三十八)

春寒し霜が光り青空が広がりけり

令和三年二月五日(三十七)

手に届く 河津の桜が 桃色に

令和三年二月四日(三十六)

春一番 上着を一枚 剥がしけり

令和三年二月四日(三十五)

考え事をしてお風呂が冷めて居る

令和三年二月二日(三十四)

刻んだ苺の白さに見惚れて

令和三年一月二十九日(三十三)

掌に粉雪が積もる

令和三年一月二十七日(三十二)

豆を挽いて雨よ降る

令和三年一月二十五日(三十一)

布団の隙間風があゝ冷たい

令和三年一月二十二日(三十)

味噌汁の豆腐を救うも逃げられ

令和三年一月十九日(二十九)

らぁ麺や 漂う旨味に 足止める

令和三年一月十八日(二十八)

重ひ首を傾げて窓に黄昏

令和三年一月十四日(二十七)

折れた枯れ枝で描く自由

令和三年一月十四日(二十六)

蜜柑の皮を剥いて童に渡す

令和三年一月十二日(二十五)

背伸びして 乳母車を押す 娘かな

令和三年一月十一日(二十四)

閉まっていたクレヨンの冷たさ滲む

令和三年一月七日(二十三)

手袋を外した手は暖かく

令和三年一月六日(二十二)

冬に窓を開けし風に押されぬ

令和二年九月二十八日(二十一)

古池や 草と揺れゐる 糸蜻蛉

令和二年八月十九日(二十)

エアコンの 操作難しき 残暑かな

令和二年七月三十日(十九)

初蝉と 気付きて浮き立つ 会話して

令和二年六月二十七日(十八)

梅雨晴れも 気分爽快とは 云へず

令和二年六月十二日(十七)

梅雨湿りて 傘乾くまで 家居となりけり

令和二年五月二十六日(十六)

紫陽花や 色を変えたり 雨を待つ

令和二年五月五日(十五)

抱きし子の 眼に映る 鯉のぼり

令和二年四月二十九日(十四)

娘泣き止み 薔薇の香りの よく匂ふ

令和二年四月十三日(十三)

足踏みの音の しづかなりけり 潦

令和二年四月八日(十二)

校庭の 一面に舞う 桜かな

令和二年四月一日(十一)

入園児 手繋ぎ離し また繋ぐ

令和二年四月一日(十)

入園や 親が与えし 名を呼ばれ

令和二年三月二十一日(九)

青空の ある嬉しさや 初桜

令和二年三月十五日(八)

義父と見る 紅が滲み入る 椿かな

令和二年三月八日(七)

怖さ増す 新コロナより 人の業

令和二年三月二日(六)

駆け抜ける 春時色の 紐結び

令和二年二月二十六日(五)

大根や 冷めて染み込む 出汁の味

令和二年二月二十六日(四)

野の池や 水涸れて知る 亀ひとつ

令和二年二月二十一日(三)

ボートの裏 返すは積み上げ 乗り人待つ

令和二年二月十三日(二)

早咲きの 河津桜に 春を見る

令和二年一月二十日(一)

食べれぬが 母子がわかる 紙チョコかな