男性が居心地が良さそうに座っている「もの」をご存知でしょうか?5回くらい検索し直すまでわからなかったのですが「車止め」と言うらしいです。また、車止めにも様々なタイプがあるみたいで、

  • ブロック
  • ポール
  • アーチ

などがあります。しかも、素材も様々。石材製、鋳物製、ステンレス製が主流なようで、マツコの知らない世界に出てきてもおかしくはないくらいです。

写真を見ただけですぐに分かった人もいると思いますが、撮影した場所は秋葉原で、駅前のこの歩道には石材製のポールが並んでいます。これがまた絶妙な高さなんです。170cm 前後の人の腰の位置くらいの高さにあり、文字通り腰を下ろして体重を預けることができます。しかも、形状が丸いためお尻に何かが刺さるという心配もいりません。こういった車止めが等間隔で並んでいます。前後にある車止めの素材と高さを学習するだけで、自然と座ることができてしまう。これは、人間が無意識に取っている行動の一つと考えられます。

秋葉原のような都会では、街中で座れるところは少ないです。お金を出せばその辺のカフェやレストランで溜まりに溜まった疲れを取ることができますが、私のようなケチな人間はそれを探すことすら面倒に感じてしまいます。喉が乾いていないにも関わらず、ただ座りたいがために300〜400円するコーヒーを注文するのは納得がいきません。

何が言いたいのかというと、人間は基本、楽に生きていたい動物で、電車もできれば座りたいし、階段よりもエレベーターを使いたい。この写真に写っている男性の行動も例外ではありません。とある研究によると、人間のニーズの95%は、無意識下にあるとも言われています。ここに、デザインのヒントがあるかもしれません。椅子に100%の意識で座るときは、椅子取りゲームのときくらいでしょう。


Design+ は世の中の不便利なデザインの探究(Inconvenient Design)、並びに人が取ってしまう考えなしの行動(Thoughtless Acts)に目を向けることで得られた気付きをもとに、デザインへの新たな向き合い方を模索する私の個人プロジェクトです。Twitter はこちら:https://twitter.com/DesignPlusAny