メンタルヘルスサービスを提供するMentallyに入社しました

2月7日より株式会社Mentally のプロダクト責任者としてジョインしました。社員番号 001 として Mentally がこの春にリリース予定のメンタルヘルスアプリ『mentally』のプロダクトマネジメント全般を担当します。

mentally – あなたの「つらい」をわかってくれる人が、きっといる。

専門家ではなく、同じ悩みの経験者だからこそできるアドバイスを提供。「誰かに相談したいけどメンタル不調を知られたくない」「カウンセリングは高くて試せない」とひとりで闘う方に寄り添うサービスです。チャット/電話/ビデオで相談できるから、住む場所や時間を問いません。

mentallyとは?

mentally には mental(こころ)の ally(味方)であり続けたいという願いが込められています。mentally は、昨年10月に設立された株式会社Mentallyが提供する、メンタル不調を抱えているものの、なかなか対策を取れずに苦しんでいる方に向けて相談のハードルを下げるための「ピアカウンセリング」サービスです。ピアカウンセリングとは、同じ状況下にある人同士が対等な立場で話をしたり、聞いたりするカウンセリング法です。

mentally が解決したい課題には以下があります:

  • メンタル不調を抱え、治療を必要としている人が多いにも関わらず、自らの意志で医療機関を受診したりカウンセリングを受ける人が少ない
  • 精神病を患っていることは隠すべきである、という文化が日本には深く根付いている

事実、AIG総合研究所が実施した調査結果によると、精神科や心療内科に対してとにかくネガティブなイメージがあり、「もうどうにもならない時の最後の手段」と捉えている人が多いことがわかっています。また、約半数の人が精神科や心療内科への受診に抵抗を感じています。

さらに、経済協力開発機構(OECD)の調査によると、コロナ禍のストレスで多くの先進国で新型コロナウイルスの拡大でうつ病またはうつ状態の人の割合が2〜3倍に増えたと報告され、日本でも2倍以上に増加しているという結果が出ています。

そんな深刻な状況を打破すべく、我々は mentally を通じて自分のこころにも、誰かのこころにもやさしくなれる時代をつくっていきます。そのための一歩として、ウェルビーイング元年にプロダクトをリリースします。

今年をウエルビーイング元年に

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人生の転機とMentallyとの出会い

入社は2月ですが、Mentally は2021年の4月から副業として支援していました。リクルート時代の同僚でもある代表の西村さんからお声がけいただいたのがきっかけです。

実は私自身も精神病を何度が患い、転職を繰り返しながら自身のメンタル不全に向き合ってきました。最初に精神病を発症したのは6年前のことです。通勤中に身体の震えが止まらず血の気が引き、失神しそうになりました。仕事は一才手につかず、自分でもどうしたらいいのかわからず、パニック状態に陥ってました。周囲に相談しようと思いましたが、大袈裟に思われるのが嫌でギリギリまで隠していました。そんな自分に嫌気がさし、自暴自棄になりそうでしたが、家庭のことを思うとブレーキがかかり、人事経由で産業医にお世話になりました。

精神病は治ることはありません。よく誤解されるのですが、精神病は治療を中断すると再発する可能性が8〜9割と高いため、病院に行かなくてもよくなることはありません。そういう意味では、治らないんです。いまも自分は、月に一度通院しています。

代表の西村さんも、私と同じ境遇の一人です。

メンタルの苦しみをフラットに相談できる世の中へ。Mentally代表・西村が語る創業への想い

ストレス社会と呼ばれる現代では、メンタルヘルスに問題を抱えるビジネスパーソンが増加しています。しかし、抱えている苦しみをなかなか相談できない方や、受診行動がとれない方も少なくありません。 参考: 「職場におけるメンタルヘルスケア対策に関する調査」結果 …

西村さんとはファザーリングジャパンの繋がりもあることから、家族を最優先すること。そして、自身のウェルビーイングを大切にしたい気持ちが強いという点で価値観が一致し、入社を決意しました。

mentallyでこれまで取り組んできたこと

自分がMentallyに参画した当時はプロダクトの影も形もない時期で、かつエンジニアもデザイナーも不在だったので、ノーコード Web アプリ作成サービス「bubble」を導入し、学生インターンと切磋琢磨しながら約2ヶ月間にも及ぶプロダクトのアイデア検証を行ってきました。プロトタイプではあるものの、少人数のユーザーに対して仮説検証を行った結果、CPF(Customer-Problem Fit)に達していると判断し、その結果をもとにプロダクトビジョンを設計しました。

mentallyは、一人でも多くの人がメンタル不調に関する会話を
気軽にすることができるピアカウンセリングの場を半年内に提供することで
精神病を未然に防ぐための最適ケアを実現します

また、同時並行して MVV の策定や資金調達など、2021年10月の法人設立に向けたあらゆる活動に関わってきました。スタートアップ故に全てをゼロから設計する必要があるので、PLを鑑みた NSM や OKR の設定、行動規範や組織デザイン、そして福利厚生の検討と貴重な経験をさせていただいています。

いまも自分を除くプロダクトチームは全員副業でジョインしていただいています。さまざまな縛りはありつつも、デザインやエンジニアリングのプロフェッショナルが集結しているので、とても頼もしいです。

これから挑戦したいこと

私はこれから2つのことに挑戦することになります。ひとつはmentally に関わることへの挑戦、そしてもうひとつは新しい働き方への挑戦です。

スタートアップはリスクの塊です。alma でデザイン顧問を経験したとはいえ、当事者としてサービスに関わることはありませんでした。株式会社Mentally に入社するということは、自らリスクを取りにいくようなものです。

それでも、アーティストの GACKT さんのこの言葉に救われました。

モノゴトは『成功』と『失敗』に分岐なんかしていない。『失敗』『失敗』『失敗』…『成功』。成功するまで一本道が続いているだけ。

失敗とは、「結果」ではなく「結果を出すまでのプロセスのこと」である。だから、そもそも傷つく必要がない。

新しいことを何事も始めるということは、賭けに出るのと同じだと思っています。大きく賭けるか、小さく賭けるかだけの違いです。私はこれから大きな賭けに出ますが、この道を選んでよかったと思えるように努力したいと思います。

そんなカッコつけたことを言っているとはいえ、激務になるのではないか、収入が安定しないのではないか、という不安は少なからずあります。それらの不安を払拭するために、あらゆる工夫をしています。

Mentally ではユーザーのメンタルヘルスに寄り添うサービスに関わるメンバーが、そもそもウェルビーイングでなければならないという社風があります。これは西村さんの強い想いが込められており、私も賛同しています。これまでさまざまなサービスに関わってきましたが、ユーザーが幸せになることを望んでサービス提供をしている自分自身は果たしてどうなのか、と自問自答する時期がありました。

それもあって、Mentally の MVV の一つに「Well-Being First」を設定し、私も Mentally に関わり始めてから西村さんに紹介いただいたリトリートメント施設に行ったり、今話題のサウナに通うようになりました。結果は良好。心身ともに健康でいることはこんなにも気持ちがいいものかと改めて実感させられました。少しでも調子が悪いなと思ったら、勤務中でも回復のために時間を費やすことが許されます。いまこのブログを書いている私はやや寝不足気味なので、午後に仮眠を取ろうと思っています。

収入面については詳しくは書けませんが、西村さんと何度も会話し、有難いことに今の生活水準を保てるように調整いただきました。加えて、株式会社Mentally では複業が推奨されているのもあって、私はフリーランスとしても活動を開始しました。しばらくはこのダブルインカムで続けてみようと思います。

最後に、週5勤務にするか否かもその人の自由であるため、私はワーク・ライフバランスを整えるためにも週4勤務にしてもらいました。フリーランスをしながらスタートアップに勤務し、時間や場所に左右されることなくワーク・ライフバランスを保つ…この新しい働き方に私は挑戦していきます。

メディアとプロダクトの両輪を回す

Mentallyはプロダクトとは別で、mentally.jp というメンタルヘルスやウェルビーイングにまつわる記事コンテンツをワンストップで見れる、日本唯一のメディアを運営しています。

mentally|メンタリー | つらいが、わかる。つらいが、かわる。

つらいが、わかる。 つらいが、かわる。 mentallyは、「読者様の心に寄り添い、自分の心にも誰かの心にもやさしくなれる時代を実現したい」という気持ちから立ち上がりました。 メンタルヘルス・ウェルビーイングにおけるさまざまな情報をワントップで見れる日本唯一のメディアとして、 あなたの心の健康を第一に考えたコンテンツをお届けします。

日本ではまだ、メンタルヘルスに関する情報が不足しています。当事者もさることながら、周囲の人がメンタルヘルスに関する正しい知識を身に付けることが、自分のこころにも、誰かのこころにも、やさしくなれる時代に必要不可欠だと考えています。

メディアに掲載しているコンテンツに目を通すことで、自身が抱えているメンタル不調を理解・自覚し、自身で次の一歩を踏み出すためのヒントをプロダクトで得る。こんなカスタマージャーニーを思い描いています。

日本のメンタルヘルスに、夜明けを。

最後に、この賭けに出る自分を受け入れてくれた家族に感謝します。ありがとう。