はじめに

ワーク・ライフバランス(以下:WLB)ワーク・ファミリーバランス(以下:WFB)と捉えている方が多いのかな、という印象を思っています。この2つは似て非なるものであり、この本質的な取り組みから逃げてしまうとコストばかりがかかってしまいます。WFB の対象は育児や介護者です。これは家庭のある人と独身者の対立構造を作ってしまい、業績にはマイナスです。一方で、WLB の対象は全従業員です。インプットや多様性が付加価値を生み出し、業績にプラスに働きます。WLB は、何も家庭のある人だけの話ではありません。

ワーク・ライフバランスはなぜ必要か?

なぜワーク・ライフバランスコンサルタントの資格を取得しようと思ったのか?その前に、WLB が必要な理由を少しご紹介させてください。

日本は、先進主要国中もっとも時間をかけて仕事をしているにもかかわらず、生み出す付加価値(GDP)は最も低い国です。その理由は、経済発展がしやすい働き方をそのまま続けているからです。早く安く大量に生産して勝つためには長時間働くことが当たり前の時代。そして均一なものを沢山提供することで市場のニーズを満たせるため、なるべく同じ条件の人を揃えようとしていました。一方、人件費の上昇と、非婚化・晩産化が進み少子化に、そして医療や年金制度が充実するため、高齢化社会に突入したのが今の日本です。つまり、労働力人口が減少し、働く世代が引退世代を支えr社会保障制度の維持が困難になってきています。

今になっても働き方が昔のままの日本では何が起こっているのか。その背景や理由を解説している興味深い動画があるので、ぜひ見てみてください。

では、現代の日本ではどんな働き方が求められているのか?議論があちこちでなされていますが、以下がその一例です。

  1. ITをはじめとする頭脳労働の比率が高まってきているため、労働参画できるはずの女性を加え、なるべく男女ともに働けるようにする
  2. 時間当たりの費用が高騰する日本においては質の高い仕事が求められるため、短時間で成果を出すようにする
  3. 商品やサービスの多様化が市場に求められているため、可能な限り異なる条件の人を採用する

これを個人レベルに落とすと、働き方改革を通じてインプットの時間を如何に確保できるかと、定められた時間内での集中力を如何に高めることができるかが WLB を実践する際の争点となります。WLB と聞くと、コストカットだと思われるかもしれませんが、経営戦略上は投資です。このマインドチェンジも働き方改革を進める上での重要なポイントです。

厚生労働省が平成30年より働き方改革を推進するための法律の整備を進めていることが後押しとなっているのか WLB を導入しようとしている企業が増えてきています。一方で、これから企業で働き方改革を進める上で、よくある落とし穴をご紹介します。

  1. とりあえず、女性を積極的に採用する
    採用しても、ロールモデルが不在では勤続年数は伸びません。また、女性だから特有の問題があるとは限りません。性別関係なく、全従業員が直面している問題かもしれません。
  2. 休業・時短を経て継続就業できる制度を作る
    制度があることは素晴らしいことなのですが、企業体質によってはそれを使って復帰しようとする人のモチベーションが低下してしまう恐れがあります。
  3. 長時間残業の是正
    昇進すると、残業代はでないことが多いため、残業ありきの業務量を抱え込みがちです。それでは残業が形骸化し、部下が早く帰ろうにも帰れません。また、誰も昇進したがらないでしょう。
  4. 成果主義の評価見直し
    その定義が、期間あたりの生産性になっていませんか?時間当たりの生産性が低い人が高く評価されるような、評価制度の設計が必要です。

これさえ気をつければ、働き方改革に一歩近づけるかもしれません。そうすれば個人も、理想の働き方に近づける可能性が高くなります。

なぜ、WLB コンサルタントの資格を取得しようと思ったのか?

さて、ここからが本題です。ワーク・ライフバランスコンサルタントは株式会社ワーク・ライフバランスが認定しているコンサルタント資格です。

働き方改革 養成講座|働き方改革ならワーク・ライフバランス

株式会社ワーク・ライフバランスでは、企業・自治体等、幅広い対象への働き方改革コンサルティングや講演事業等を行える「認定コンサルタント」および「認定上級コンサルタント」を育成するための養成講座を開講しています。弊社の社員である「ワーク・ライフバランスコンサルタント」と同様に、各地域を拠点に個人や会社員として働き方改革に関わる多様な人材を毎年多数生み出しているのです。 …

理由は2つあります。

1つは、この資格の養成講座を主催している株式会社ワーク・ライフバランの代表、小室淑恵さんの TEDxTokyo のスピーチを聞いたことがきっかけでした。もう10年も前のことです。

あなたの人生を評価するのは、家族であって、会社じゃないですよ。

この一言です。

小室さんは、今も人生と仕事が互いに充実させ合うというワークライフ・シナジーという考え方を広める活動をされています。社会人になって数年が経過していたときで、仕事への向き合い方や家族との関わり方、自分時間の使い方に関する価値観がガラッと変わった瞬間でした。

もう1つは、自分自身の経験からでした。過去に勤めていたとある企業は、従業員のプライベートの時間をとても尊重してくれる社風で、仕事を持ち帰ることなく必ず18時に全員が退社していました。お陰で家族との時間が増え、晩御飯は必ず家族揃って「いただきます」をしていました。イベントへの参加も容易になり、インプットの時間もかなり増え、スキルアップに繋がったと思います。心身ともに健康な状態が続き、サステナブルな働き方に享受したのがこの時期です。

しかし、その後の転職でコロナ禍だったこともあるかもしれませんが、長時間労働が形骸化しつつあり、自分の働き方が少しづつ崩壊していきました。あまりの疲労に何をする気も起きず、家族との会話も減りました。そのような事態から脱却しようにも、個人の力だけでは暖簾に腕押し。本当は自分なりの理想な働き方や生き方があるにも関わらず、それはもはや夢であり続けてしまっている、当時の自分のような人は実は他にもいるはずでは?と感じました。

そんな人たちの力になりたいと決心し、この資格を取得しました。NPO ファザーリングジャパンの会員になったのも、その延長です。

NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう

ファザーリング・ジャパンは、父親支援事業による「Fathering=父親であることを楽しもう」の理解・浸透こそが、「笑っている父親」を増やし、ひいては働き方の見直し、企業の意識改革、社会不安の解消、次世代の育成に繋がると信じ様々な事業を行っています。

サステナブルでより幸福な社会を実現するため、自らワークライフバランスを体現・自立し、心身の健康を常に意識しながら、行動する信念を持ち続ける。

認定コンサルタントクレドに書かれている一文です。「この会社にずっと働いていたい」と思える会社を一社でも増やし、「この人の働き方を見習いたい」と思える人を一人でも増やすことが、これからの目標です。

最後に

本業はプロダクトマネジメントや UX デザインに関わる仕事をしていますが、新しく手に入れたもう1つの顔、ワーク・ライフバランスコンサルタントとしての活動を少しづつ増やしていきたいと思っています。そのためには先ず、実績を積んでいきたいので、いまの働き方に不満があり、変わりたいけど何をしていいかわからない方や、ワークライフバランスについてもっと理解を深めたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください!もちろん無料でやりたいです。

講座で紹介された面白いサイトを最後にご紹介して終わりにしたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

労働時間革命宣言|働き方改革ならワーク・ライフバランス

2016年6月より、「組織を挙げてワーク・ライフバランスに取り組み、自社のみならず業界全体・社会全体の働き方改革を促進する」という趣旨にご賛同いただいた企業に、『労働時間革命宣言』を行っていただいています。 …

女性の活躍推進企業データベース

~働く場所は、わたしが見つける~ 女性活躍推進法に基づき、全国の企業が女性の活躍状況に関する情報・行動計画を公表しています。