本業とは別に、副業で「Cocoda Team」という Cocoda の toB 向けプロダクトにデザイン顧問として関わっています。さまざまな企業と会話する機会が増えているのですが、デザイン組織が構築されているケースが非常に多いことが学びの一つとしてありました。ここで指しているデザイン組織とは、マクロ/ミクロを問わず自社サービスのユーザー体験の向上をミッションとする組織と定義しています。

なぜ、デザイン組織を設けている企業が増えてきているのか?

デザイン組織そのものに対して、これまで UX デザイナーとして長年経験され、エンタープライズに勤めている方においては目新しさはないかもしれませんが、デザイン組織が設立される背景や過程がこれまでと異なっているように思います。企業規模も問わず、実際にスタートアップもデザイン組織を構築しているケースが出てきています。

ではなぜ、デザイン組織を設けている企業が増えてきているのでしょうか?

理由は3つあると考えています。まずひとつは、昨今よく耳にする DX(デジタルトランスフォメーション)を加速させるために、アジャイル開発に代表されるような、より早いスピードでプロダクト開発を可能とするための専門組織を構築するためです。専門家を外から雇ったり、社員をコンバートさせて組織を構築するパターンがあります。

2つ目は、特にデザイン業務をアウトソーシングしている企業に見られる傾向なのですが、自社にデザインのナレッジを蓄積していくために内製化したいというニーズから、デザイン組織を築き上げるパターンです。Pivotal Labs で働いていたときに、このようなニーズが多くありました。プロジェクト単位の契約では、ナレッジが引き継がれずに分断されてしまうことが多く発生するため、運用面も含めた課題解決としてデザイン組織の内製化があります。

3つ目は、ビジネスとエンジニアリングと同様に、企業の競争力を高めるために、CDO/CXO を積極的に採用し、デザインインパクトを創出しようとしている企業が増えてきたことです。2018年に経済産業省と特許庁が提言した「デザイン経営」を組織に導入するために高度デザイン人材を採用することを推奨していることがその背景にあると思います。

デザイン組織成功のカギは「学習」と「連携」にある

この時代の潮流からデザイン組織の「現実」を探るために、オンラインイベント「デザイン組織の理想と現実」を開催しました。登壇者は、独断と偏見で今最もアツイ企業でUXデザイナーとして活躍されているお三方にお願いしました。

マネーフォワード社は、ここ数ヶ月で CDO を新たに迎え入れ、各カンパニーにデザイン責任者を設置するなど、デザイン組織の強化に力を入れ始めている、注目企業のひとつです。ヤプリ社は昨年末の上場で話題になりました。今では企業の DX をアプリ構築で支援するサービスに注力しており、そのサービスの急成長を支えるデザイン組織に関心がありました。atamaplus社は個人的に大ファンで、LeanUX やデュアルトラック・アジャイルなどあらゆる手法を積極的に取り入れながら、デザイン組織を進化させて行っています。

イベントの詳細は「#デザイン組織」から辿ることができますが、個人的にお話を伺っていて印象に残ったことは、3社とも組織としての「学習」と「連携」に力を入れていることでした。

マネーフォワード社の場合、事業やユーザーに対する高い解像度を持ってデザインを行うため、ドメイン(カンパニー)ごとにデザイン組織が編成されています。加えて、デザイン責任者が兼務するデザイン組織の更なる強化のために専門組織(デザイン戦略室)も設置し、連携しながらナレッジシェアをしているそうです。ディスカッションで参加者よりデザイン組織におけるメンバーの採用や育成に関する質問があったのですが、マネーフォワード社では新たに採用するデザイナーに求める条件の一つに、学習意欲が高いことが加えられているそう。

ヤプリ社のプレゼンテーションを伺っていて印象的だったのは、デザイン組織はあれど、企業担当者を始めとする他部署ほど顧客理解が進んでいないために、本質的課題になかなか辿り着けない課題があること。そのため、他部署だけではなく、顧客理解を深めるために他のデザイン組織との連携を強化しているそうです。この課題にはとても共感します。ユーザーインタビューをする際に気をつけたいポイントのひとつですね。

atamaplus社では UX Unit Success というデザイン組織が存在します。各プロジェクトのデザインへの支援はもちろん、採用活動や組織設計の支援を中心に行っている組織なのですが、興味深かったのはチーム規模が拡大していく環境でも互いの学びを促進するための取り組みが盛んに行われていることです(例:UIランチ、UXギャザリング)。これは真似したいですね。

お三方にお声がけするときは気づかなかったのですが、全員デザイン組織のマネジメントに携わっていることがわかりました。参加者より事前に「デザイン組織の採用やメンバーの目標管理はどうでしていますか?」という質問をいただいていたこともあり、当日はデザイン組織の採用やメンバーの目標管理についても触れました。デザイン組織とはいえ、メンバーそれぞれが主体となって各プロダクトないしはプロジェクトに参画している故に、ドメイン知識のみならず同様のデザイン品質を組織横断で担保するために、プロフェッショナルとしてのスキルアップの必要性が問われています。atamaplus社のような定期的な勉強会の開催は、チーム運営のために必要不可欠な活動なのかもしれません。

デザイン組織に「正解」はあるのか

イベント後半に自分がモデレーターとなって行われたディスカッションでは、デザイン組織の理想論について議論。そこで辿り着いた結論は、デザイン組織に正解はないということです。正解を求めることは間違っている、と言った方が適切かもしれません。

自分のこれまで勤めていた企業を振り返ってみても、その実態は実にさまざまです。

  • サービスごとのチームの一員としてデザイナーが所属しているケース
  • 横串組織に所属しながら定期的に関わるプロダクトが変わってくるケース
  • 専門組織のデザイナーとしてプロジェクトごとにアサインされるケース
  • デザイナーが不在で業務委託で臨時デザイン組織が編成されるケース

イベント冒頭のイントロにて、デザイン組織を取り巻くディスコースについて海外の事例を紹介させていただきました。そこで見えてきたのは、UX デザイン職種の多様化と細分化です。

UX ライターや UX リサーチャーなど数年前までは馴染みのなかった職域(職種)が、サービスのユーザー体験の品質向上を目的とした活動として拡張しつつあることがわかります。これはあくまでも「理想のデザイン組織」の一例として今尚議論されています。これだけ多様化してくると、チームとして成立するのかどうか、はたまたメンバー間の連携が取りにくくなるのではないか、といった懸念があります。それ以前に採用できるのか、といった問題はありますが…。

しかし、自分はそれでいいと思っています。理想とするデザイン組織像は描き過ぎない方がいい。

我々は何か目新しいものや不安要素に直面すると、正解とは何か、完璧とは何かを直ぐに求めたがる傾向にあります。ところが、理想像を決めてしまうとそれに到達することがエンドゴールになってしまい、それ以上になることはありません。チームはプロダクトと同じで、生き物です。起こりうる状況の中で、常に変化しなければ不確実な状況下でも対応が困難になります。そうあり続けるためには、一人一人が責任感を持ってプロフェッショナルとして生存していくために、学習意欲を持つことが前提として挙げられます。これは、上記でも触れた通りイベント全体で共通した話題です。

個人的にも組織における UX デザインをリードしている立場にいるため、「あるべき」ではなく「なりたい」チーム像をイメージするときがあります。それは、サッカー日本代表の元監督である岡ちゃんこと岡田武史さんの言葉に表れています。

選手には、共感や信頼なんてなかなか生まれないから、お互いに存在を認め合うだけでいい。今まで全員仲良しなチームなんてなかったけど、”こいつは未だにどうもソリが合わないけど、パスしたら絶対決めてくれる”って思える関係性なら強いチームになる。

デザイン組織は常に変化していく生き物です。理想と現実は折り合い、高め合うものです。そのため、このような議論が継続的に行えるような場の設計を今後もしていきたいと思います。お楽しみに!

追記

当日の資料をそれぞれのスピーカーの方々に公開していただきました!

はじめに

ワーク・ライフバランス(以下:WLB)ワーク・ファミリーバランス(以下:WFB)と捉えている方が多いのかな、という印象を思っています。この2つは似て非なるものであり、この本質的な取り組みから逃げてしまうとコストばかりがかかってしまいます。WFB の対象は育児や介護者です。これは家庭のある人と独身者の対立構造を作ってしまい、業績にはマイナスです。一方で、WLB の対象は全従業員です。インプットや多様性が付加価値を生み出し、業績にプラスに働きます。WLB は、何も家庭のある人だけの話ではありません。

ワーク・ライフバランスはなぜ必要か?

なぜワーク・ライフバランスコンサルタントの資格を取得しようと思ったのか?その前に、WLB が必要な理由を少しご紹介させてください。

日本は、先進主要国中もっとも時間をかけて仕事をしているにもかかわらず、生み出す付加価値(GDP)は最も低い国です。その理由は、経済発展がしやすい働き方をそのまま続けているからです。早く安く大量に生産して勝つためには長時間働くことが当たり前の時代。そして均一なものを沢山提供することで市場のニーズを満たせるため、なるべく同じ条件の人を揃えようとしていました。一方、人件費の上昇と、非婚化・晩産化が進み少子化に、そして医療や年金制度が充実するため、高齢化社会に突入したのが今の日本です。つまり、労働力人口が減少し、働く世代が引退世代を支えr社会保障制度の維持が困難になってきています。

今になっても働き方が昔のままの日本では何が起こっているのか。その背景や理由を解説している興味深い動画があるので、ぜひ見てみてください。

では、現代の日本ではどんな働き方が求められているのか?議論があちこちでなされていますが、以下がその一例です。

  1. ITをはじめとする頭脳労働の比率が高まってきているため、労働参画できるはずの女性を加え、なるべく男女ともに働けるようにする
  2. 時間当たりの費用が高騰する日本においては質の高い仕事が求められるため、短時間で成果を出すようにする
  3. 商品やサービスの多様化が市場に求められているため、可能な限り異なる条件の人を採用する

これを個人レベルに落とすと、働き方改革を通じてインプットの時間を如何に確保できるかと、定められた時間内での集中力を如何に高めることができるかが WLB を実践する際の争点となります。WLB と聞くと、コストカットだと思われるかもしれませんが、経営戦略上は投資です。このマインドチェンジも働き方改革を進める上での重要なポイントです。

厚生労働省が平成30年より働き方改革を推進するための法律の整備を進めていることが後押しとなっているのか WLB を導入しようとしている企業が増えてきています。一方で、これから企業で働き方改革を進める上で、よくある落とし穴をご紹介します。

  1. とりあえず、女性を積極的に採用する
    採用しても、ロールモデルが不在では勤続年数は伸びません。また、女性だから特有の問題があるとは限りません。性別関係なく、全従業員が直面している問題かもしれません。
  2. 休業・時短を経て継続就業できる制度を作る
    制度があることは素晴らしいことなのですが、企業体質によってはそれを使って復帰しようとする人のモチベーションが低下してしまう恐れがあります。
  3. 長時間残業の是正
    昇進すると、残業代はでないことが多いため、残業ありきの業務量を抱え込みがちです。それでは残業が形骸化し、部下が早く帰ろうにも帰れません。また、誰も昇進したがらないでしょう。
  4. 成果主義の評価見直し
    その定義が、期間あたりの生産性になっていませんか?時間当たりの生産性が低い人が高く評価されるような、評価制度の設計が必要です。

これさえ気をつければ、働き方改革に一歩近づけるかもしれません。そうすれば個人も、理想の働き方に近づける可能性が高くなります。

なぜ、WLB コンサルタントの資格を取得しようと思ったのか?

さて、ここからが本題です。ワーク・ライフバランスコンサルタントは株式会社ワーク・ライフバランスが認定しているコンサルタント資格です。

働き方改革 養成講座|働き方改革ならワーク・ライフバランス

株式会社ワーク・ライフバランスでは、企業・自治体等、幅広い対象への働き方改革コンサルティングや講演事業等を行える「認定コンサルタント」および「認定上級コンサルタント」を育成するための養成講座を開講しています。弊社の社員である「ワーク・ライフバランスコンサルタント」と同様に、各地域を拠点に個人や会社員として働き方改革に関わる多様な人材を毎年多数生み出しているのです。 …

理由は2つあります。

1つは、この資格の養成講座を主催している株式会社ワーク・ライフバランの代表、小室淑恵さんの TEDxTokyo のスピーチを聞いたことがきっかけでした。もう10年も前のことです。

あなたの人生を評価するのは、家族であって、会社じゃないですよ。

この一言です。

小室さんは、今も人生と仕事が互いに充実させ合うというワークライフ・シナジーという考え方を広める活動をされています。社会人になって数年が経過していたときで、仕事への向き合い方や家族との関わり方、自分時間の使い方に関する価値観がガラッと変わった瞬間でした。

もう1つは、自分自身の経験からでした。過去に勤めていたとある企業は、従業員のプライベートの時間をとても尊重してくれる社風で、仕事を持ち帰ることなく必ず18時に全員が退社していました。お陰で家族との時間が増え、晩御飯は必ず家族揃って「いただきます」をしていました。イベントへの参加も容易になり、インプットの時間もかなり増え、スキルアップに繋がったと思います。心身ともに健康な状態が続き、サステナブルな働き方に享受したのがこの時期です。

しかし、その後の転職でコロナ禍だったこともあるかもしれませんが、長時間労働が形骸化しつつあり、自分の働き方が少しづつ崩壊していきました。あまりの疲労に何をする気も起きず、家族との会話も減りました。そのような事態から脱却しようにも、個人の力だけでは暖簾に腕押し。本当は自分なりの理想な働き方や生き方があるにも関わらず、それはもはや夢であり続けてしまっている、当時の自分のような人は実は他にもいるはずでは?と感じました。

そんな人たちの力になりたいと決心し、この資格を取得しました。NPO ファザーリングジャパンの会員になったのも、その延長です。

NPO法人ファザーリング・ジャパン丨笑っている父親になろう

ファザーリング・ジャパンは、父親支援事業による「Fathering=父親であることを楽しもう」の理解・浸透こそが、「笑っている父親」を増やし、ひいては働き方の見直し、企業の意識改革、社会不安の解消、次世代の育成に繋がると信じ様々な事業を行っています。

サステナブルでより幸福な社会を実現するため、自らワークライフバランスを体現・自立し、心身の健康を常に意識しながら、行動する信念を持ち続ける。

認定コンサルタントクレドに書かれている一文です。「この会社にずっと働いていたい」と思える会社を一社でも増やし、「この人の働き方を見習いたい」と思える人を一人でも増やすことが、これからの目標です。

最後に

本業はプロダクトマネジメントや UX デザインに関わる仕事をしていますが、新しく手に入れたもう1つの顔、ワーク・ライフバランスコンサルタントとしての活動を少しづつ増やしていきたいと思っています。そのためには先ず、実績を積んでいきたいので、いまの働き方に不満があり、変わりたいけど何をしていいかわからない方や、ワークライフバランスについてもっと理解を深めたいという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください!もちろん無料でやりたいです。

講座で紹介された面白いサイトを最後にご紹介して終わりにしたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

労働時間革命宣言|働き方改革ならワーク・ライフバランス

2016年6月より、「組織を挙げてワーク・ライフバランスに取り組み、自社のみならず業界全体・社会全体の働き方改革を促進する」という趣旨にご賛同いただいた企業に、『労働時間革命宣言』を行っていただいています。 …

女性の活躍推進企業データベース

~働く場所は、わたしが見つける~ 女性活躍推進法に基づき、全国の企業が女性の活躍状況に関する情報・行動計画を公表しています。

この度、副業の一環として Cocoda というサービスを提供している alma 株式会社のデザイン顧問に就任しました。

Cocoda とは?

Cocoda は「Designer’s hub」をコンセプトに掲げたオンライン上でウェブデザインのスキルを身に着けることができる、実践型のウェブデザイン学習サービスです。2018年のサービス提供開始以降、現時点(2021年1月)で2万人以上の方にご登録いただいています

Cocoda – あなたがクリエイターでいられる場所

Cocoda(ココダ)は、デザイナーに知見と経験を提供するコミュニティサービスです。UIUX・グラフィックなどの実践的なデザインコンテンツに取り組んだり、デザイナーを求めているチームのプロジェクトに参加したり、その活動をポートフォリオとしてまとめることが出来ます。

Cocoda が解決したいウェブデザイナーの課題には以下のようなものがあります:

  • 初学者で、UI デザイナーや UX デザイナーになりたいけど、何からはじめていいかわからない
  • 今後のキャリア形成に向けて、自身のデザインスキルを磨き続けることができる場がない

特に(2)に共感いただいている方々が多い印象を受けます。といいますのも、過去にこんな声がありました。

周りに関われるデザイナーが少なく学ぶ環境も無いので、心理的・能力的に不安

周囲のデザイナーに対する理解が少なく、自分が満足できる環境で働けていない

オンライン上ではありますが、他のウェブデザイナーと自分を対比させることで刺激を受け、デザインを学ぶことができることが、このサービスの特徴です。

また、国産のサービスとしては珍しい、デザイナーのポートフォリオ作成も可能になっています。自分がデザインしたものをポートフォリオとして公開したい、公開する場が欲しいと言ったインサイトが多かったためです。ポートフォリオといっても、表面的なアウトプットだけではなくどのような開発工程で、周囲とどのようなコミュニケーションを取りながら自身の価値を発揮できたのか、といった表面的なスキルだけではない要素にも注力できるよう、最近では「Cocoda Gallery」というオンライン上のデザイン展を開催しています。

Cocoda! Gallery

知られざるデザインの裏話」を集めたオンライン上のデザイン展

結果としてデザイナー自身もアピールポイントが格段に増えます。これが正に alma のビジョンでもある「デザイナーの創造性を開放させ、クリエイティブにいきていける環境」を整えることにも繋がっていきます。

デザイン顧問として何をするの?

…とここまでデザイナー向けに提供している Cocoda についてご紹介しましたが、alma ではもうひとつ、昨年の7月にリリースされたばかりの法人向けの「Cocoda Team」というサービスがあります。自分は、主にこの Cocoda Team の戦略デザインとサービスデザインに関わっています。

Cocoda Team

チームに必要なデザイナーを27,000人の登録者から即時に発見。巻き込むための手間がかかる部分はCocodaTeamにお任せ。お試し採用から始まる新しい形のデザインチームづくりサービスです。

Cocoda Team が解決したい課題には以下のようなものがあるのですが、先ずはここの PMF(Product-Market FIt)を見極めようとしているステージにいます。

  • デザイナーを採用したいけれど、採用活動そのものに工数をかけられない
  • 応募があったとしても、自社とのフィット感が測れない
  • デザイナーの母集団がどこにいるのかわからない

コンセプトは確率されつつあるものの、どんなに素晴らしく見えても適切なマーケットやターゲットをみつけることができなければ、その後のグロースに向けたプロダクト開発にさえ辿り着くことはできません。自分はここのターゲティング戦略と、セグメントごとのペイン抽出、PSF(Problem-Solution Fit)を検証するための MVP 構築をサポートしています。

Cocoda Team の最大の強みは、ソリューションの一環として上記の国内最大のデザインコミュニティサービス Cocodaと連携することで、2万人以上のデザイナーが在籍する母集団の中からプロジェクトにぴったりなデザイナーをアサインし、チームを立ち上げることができることです。

ここまでは他の制作会社の何の変わりもないように思うかもしれませんが、Cocoda Team が目指すところはそこではありません。最終的には、お試し採用として長期雇用につながるようなプラットフォームに進化する青写真を描いています。これは、デザイン組織を立ち上げたい、強化したいと言ったった企業の課題を解決するために掲げているバリュープロポジションです。

デザイナーは、企業のデジタル・ドランスフォメーション(DX)を成功させる上で重要なポジションを担います。日本企業における DX 推進の成功率は7%とも言われています。成功のカギは、デザイナーの強みでもある「共感力」です。

非接触・非対面のやり取りが広がると、一般的に温かみのある人間関係を維持するのが難しくなる。仕事上の信頼関係にも影響することになる。エンパシーの役割を、デジタル化の動きに組み込んでいくことが重要だ。(中略)顧客に寄り添い、ニーズを親身になって受け止めることで、人にやさしいデジタルの製品やサービスが生まれることになる。

まだ、スタートラインに立ったばかりのサービスですが、Cocoda Team が解決したい課題や、思い描いでいる世界にご興味がある方は、サイトでも SNS でも構いません、お気軽にご連絡ください!

なぜやろうと思ったのか?

自分のこれまでのデザイナーとしのキャリアを振り返ってみたときに、Cocoda 並びに Cocoda Team なら未だに健在の課題を解決できると思ったためです。当時はこんな悩みがありました。

  • デザイナーとしてこれからどのようなキャリアを歩めばいいかわからない
  • デザイナーとしてスキルアップできる場がわからない
  • 転職候補先企業での働くイメージが持てないため決断になかなか至らない

自称国内で最も古いデザイナー向けのコミュニティ UX Tokyo の立ち上げたときも、多くのデザイナーが参加し、情報交換が活発でした。同時にイベントも頻繁に開催し、リアルでもどうようの場を設けるようにしていました。現在はデザイナー向けのコミュニティがどんどん立ち上がり、ウェブメディアやブログの記事も豊富で、イベントも多いときは月に4、5本開催されていたりします。

それだけ需要があることの裏返しです。UI デザイナーや UX デザイナーの人口が増えれば増えるほど、自分と同じ課題に直面する可能性があります。そのときに、多世代のデザイナーが自然に集まるサードプライスを提供することができれば、世の中はもっと良くなると思います。その実現に最も近いのは Cocoda /  Cocoda Team だと思っています。そして、デザイン顧問としてこれまでの UX デザイナーやプロダクトマネージャーとしての経験を活かすことができるのなら、これ以上の幸せはありません。これからは、Cocoda Team のデザイン顧問としてもよろしくお願いいたします!

※この投稿は、マスクを常時装着し、半径1km以内 を活動範囲とした上での気づきをまとめたものです。

 

赤(紅)と白の配色と言えば、何を想起しますか?

自分はだるまやお節に代表されるような祝いごとです。これは我々日本人であれば当たり前のように、目にする組み合わせだと思います。単色ではなく、複数の色を組み合わせることで、特別な存在であることを際立たせているようにも思います。ここでは、赤(紅)と白の組み合わせが持つ、もう一つの意味を見てみたいと思います。

赤(紅)と白が持つ意味-緊急車両編

街を歩いてみて気づいたのは、赤(紅)と白は特別な存在ではありながらも、この組み合わせは、必ずしも「祝いごと」や「めでたいこと」に限定しないということでした。

赤(紅)と白の組み合わせは危険を促す意味でも用いられています。

例えば消防車と救急車。2歳の娘はサイレンを鳴らす赤い車を見ると「しょうぼうしゃ〜!」と叫び、同じく白い車は「きゅうきゅうしゃ〜!」と色が識別要因となっています。パトカー含むこの緊急車両は、非常事態に出動する部隊なので祝いごととは全くの正反対です。

赤(紅)と白が持つ意味-標識編

車が走っている道路に目をやってみると、赤と白の組み合わせがもう一つ。標識でした。

止まれ、一時停止、横断禁止といった、俗にいう警戒標識です。その横には消化器が。普段はあまり意識しませんが、一定の間隔で配置されているように思います。

このように身の回りをよく見てみると、赤(紅)と白の組み合わせは至るところにあって、その意図も異なります。警戒標識は、遠くからも目立つように、かつ注意喚起のため真っ先に目に入るよう赤(紅)と白の配色を利用していることが多いです。

赤(紅)と白が持つ意味-消化器編

消化器も似たようなユースケースですが、少し違うようです。

調べてみると、一般的な消化器は、消防法の規定により表面積の25%以上を赤色とすることが決められているようです。25% どころじゃないのですが、これも様々な工夫がなされ、道路からよく見え容易に取り出せるようにするために、目立たせた結果、こうなったらしいです。

消防車と救急車の配色は後から意味づけされたようです。東京消防庁のサイトにはこんなことが書かれています。

消防車が赤色とされた理由は定かではありませんが、外国から輸入した蒸気ポンプや消防車が赤であったことから、わが国でも赤色としたというのが一般的な理由のようです。それに、赤色は注意をひく色であること、炎の赤を連想させ警火心を起こさせるなども理由の一つに数えられるでしょう。

一方で、ある自治体のサイトを見てみると、どうやら今は法律で定められているようです。

国のきまり(道路運送車両の保安基準)で「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車は朱色(赤)、その他の緊急自動車は白色とする。」と決められています。

赤(紅)と白の組み合わせに別の意味を持たせる

時には祝いごと、時には危険と重要性。この両極端な場で用いられる色は他にはないと思います。今回のように、人が持つ「赤=危険」という固定観念との戦いで、別の意味を持たせるのは非常に困難だと思います。赤を避けることさえできたにもかかわらず、人々の遺伝子に組み込めたのは、とても不思議に思います。これが可能のは、赤(紅)と白だけではないでしょうか。

余談ですが、街を歩いていると、コーポレートカラーに赤と白の配色を用いているロゴをよく見かけるようになりました。コカコーラ、出前館、Paypay、メルカリなど。彼らがなぜ赤と白の組み合わせを選んだのか、これまでの話を踏まえると、それぞれに別の意味があるような気がしてきます。


この投稿は、個人プロジェクト Design+ によるものです。

Design+ は世の中の不便利なデザインの探究(Inconvenient Design)、並びに人が取ってしまう考えなしの行動(Thoughtless Acts)に目を向けることで得られた気付きをもとに、デザインへの新たな向き合い方を模索する自分の個人プロジェクトです。Twitter はこちら:https://twitter.com/DesignPlusAny

寄付の手法の多様化

近年、寄付をするという体験に変化が訪れつつあります。それは、従来の「社会のために役立ててください」という抽象的な寄付ではなく、寄付先、つまり対象を決めた具体的なものへと変わっていっている気がします。クラウドファンディングをはじめとする、寄付先が明確なプラットフォームに人が集まってきているのも、その現れかもしれません。SNS との親和性も高いことから、その勢いは更に加速しているようにも思えます。

もう一つの変化は、寄付者と事業者または個人が直接結びつくような動きが生まれていることです。これまでの寄付活動は、一方通行であったのに対し、近年は寄付をどう活かしたのかを会話するやりとりの場が増えてきているような気がします。

これらの変化を感じるようになったのは、自身の寄付活動による体験からでした。

なぜ、寄付をしようと思ったのか?

緊急事態宣言以降、家にいてリモートワークが増えると必然的にネットに触れる時間が増加します。そうすると、困っている人の話であったり、身近な社会問題について見聞きすることも増え、何かできないかと「Give, Give, Give, Give and Give」の習慣が働いたことがきっかけでした。

人間というものは、他人に一方向的に頼るような状態を嫌いなので、あなたから情報をもらった人は、必ずあなたのもっていないウェット情報をもたらすようになります。 (中略) ウェット情報をだすのに、いちいち見返りなどを期待せず、とにかく自分で聞き出してきたり、加工してきたりした有益な情報を「Give, Give, Give, Give and Give」という具合に、関係者に与え続ける、ある意味で逆転の発想です。 貴重な情報の取り扱いに慣れていない人は、すぐに「Give and take」というかたちでの見返りを相手に期待してしまうものなのですが、これでは自分が相当貴重な情報をもっていない限り、見返りとして等価に帰ってくる情報もあまりパッとしたにものになるのは当然です。

書籍『新しい戦略の教科書』より

とはいえ、どこでも寄付をすればいいというわけではありません。自分の関心は、with コロナ時代に突入したことによって露呈した身の回りにある課題へのシフトして行きました。例を挙げると、保育園に通っている子供がいるのですが、保育園の救援や登園の自粛で賃金を減らされ退職を余儀なくされた保育士の方々への支援がまず一つ。そして言わずもがな、重労働を強いられている医療従事者への支援です。他にも、いずれ自分も関わるであろう介護や、次世代の人財が直面する就職難といった分野にも関心があります。

自分はこれまでにリクルートや Ubie を通じて就活や医療の課題解決に挑んできました(自己紹介ページ)。一方で、自分の身体は一つしかないので、全ての分野に関わることは不可能です(当たり前ですが)。たださえドメイン知識を有する人が急務であるというのに、いちからドメイン知識を習得するにはかなりの時間を要します。自分がこれまでに関わってきた分野に関しても、まだまだだなと思うときは多々あります。

であれば、その分野におけるスペシャリストに寄付という形式で支援すればいいのでは?と閃きました。それも、それぞれの分野の社会課題に本気で向き合っている事業者に願いを託すための活動と位置付けることができれば、抵抗は全くありませんでした。ただ、明確な寄付先がわからないのです。そこで目に入ってきたのがサブスクリプション形式の寄付が可能な「solio」「soar」でした。

選べる寄付−興味がある領域の探索

solio は寄付を滑らかにして、社会の力になりたい、をミッションとしている事業者で、「特定の分野に関心があるけど、寄付をするハードルが高い」と感じている人を支援してくれるプラットフォームを提供しています。

solio | ジャンルを選んで寄付をする、ソーシャルポートフォリオサービス

全12個の社会課題(ジャンル)の中から、あなたが支援したいと思うものに、好きな金額を毎月寄付することができます。選んだジャンルとその割合が、あなたの「ソーシャル・ポートフォリオ」になります。

solio の魅力は2つあると思っています。

  1. 自分のように、寄付をしたいんだけれども、明確な寄付先がわからないと言ったペインを解決してくれる
  2. 寄付先の事業者の信頼性を担保してくれている

前者から紐解くと、solio では解決するためにサイト上では関心のある寄付先をジャンルから自身が興味がある領域を選ベるようになっています。例えは、自分の場合は以下のジャンルの事業者に寄付をしています。自分の solio 上のポートフォリオはこちらからご確認いただけます。

  • 出産・子育て支援
  • 子どもの教育
  • 自然・環境保全
  • 動物保護

現時点(2020年1月)では12のジャンルから寄付先を選べるようになっていて、寄付先のジャンル(事業者)を変更することも容易なので、社会情勢を見ながら要求の矛先を変える柔軟性もまた魅力的です。

solio

solio の公式 note より

加えて、各ジャンルに所属している複数の団体(認定 NPO 法人、公財団法人、公益社団法人)がまとめられているため、solio が代理でそれぞれに寄付してくれる仕組みなっています。様々なバックグラウンドをお持ちの方々がサービスを運営しているため、信頼性の担保はサイトに掲載されている時点でなされていると感じています。もう一つ、寄付されたお金の使いみちが明示されており、寄付するきっかけともなった「社会課題の解決にどれだけ近いてきているのか」が活動報告としてマイページ上で表現されているのも、信頼関係の構築に繋がっているのが solio のもう一つの魅力です。

物語を起点とした寄付者と事業者の結び

同時期に soar への寄付を開始しました。

NPO法人soar 寄付ページ | soarサポーターになりませんか? 寄付会員を募集しています。

「soar(ソアー)」はNPO法人soarが運営する、人の持つ可能性が広がる瞬間を伝えていくウェブメディア。 障害や病気、貧困や格差など、様々な困難に出会った人たちをサポートする活動や、困難のなかでも自分らしく生きる人々のストーリーを記事として紹介しています。現在、ひと月に20万人以上の方がsoarを読んでくださっています。 soarは今ある可能性に光を当て発信していくことで、 …

昨今では多くのウェブメディアを目にする機会が増えましたが、その中でも soar が魅力的に思えたのは、一人一人のストーリーを大事にしているからです。それも、障害や病気、貧困や格差など、様々な困難に出会った方々が主役であることが他のメディアと一線を画すところです。

障害や病気、性的・民族的少数性、経済的・機会的な格差などによって、人が自分の持っている可能性にふたをされることない社会。生まれ育った環境や自身にある困難によらず、誰もが自分の可能性を活かして生きる未来をつくります。

あまり大きな声では言えませんが、自分は障害者です。見えない障害を抱えています。見えないことへの辛さが、常に付き纏っています。そのため、soar に掲載されている記事に目を通すと、自然と自分と重ねる瞬間があります。この「知らない」ということが引き起こす悲しみをなくしたいという soar の想いとリンクし、社会に広げる活動を託したいと思ったことが寄付に至った背景です。

soar への寄付はそれだけでは終わりません。共に学び、共に考えて行動していくための横の繋がりをとても大切にされていて、サービスを運営されている方々と寄付をした人々が集まるコミュニティが形成されています。活動報告のみならず、ゲストによるテーマトークとコミュニケーションが生まれる場が定期的に開催されており、一つの思想で人々が集まれる貴重な場だと思います。

寄付は(ほぼ)個人で行うものであり、孤立感が漂いやすい活動です。それを払拭してくれる soar のこの取り組みは貴重なのではないでしょうか。

社会貢献の総量を増やす

そもそもの話ですが、事業に関わっていることそのものが「社会貢献活動」です。事業活動を通じてプロダクトやサービスを提供することで、社会に貢献するという意味での、社会貢献活動です。ただ、極端ですが、所属している事業以外のいわゆる社会貢献活動は行う必要はないと捉えることができます。

しかし、冒頭でも述べましたが、COVID-19 の感染拡大によってあらゆる社会課題が露呈し、あらゆる領域への興味や関心の幅が広がっていきました。そこで寄付という名のソーシャルビジネスを支援したいという想いが芽生え、社会貢献の総量を増やすために寄付することを決意しました。社会課題の解決にはかなりの時間を要することは想像できます。そのため、一時的な寄付ではなく、サブスクリプション形式の寄付が可能なのもの理にかなっています。

いざ取り組んでみると、今回ご紹介したように、これまでの寄付とは異なる新しい寄付のカタチとも言えるユーザー体験がそこに構築されていました。サービスデザインのヒントも、このような活動を通じて得られるのではないでしょうか。2021年。新しい挑戦を楽しんでいきましょう。