どこの駅にもある、階段の矢印サイン。人と人の衝突を避けるためだと思いますが、私はこの矢印の「意味」を見失うときがあります

写真は階段で下の階に下るときに見つけたサインなのですが、視点を変えれば方向が反転してしまう可能性があることに気づきました。先ずは左の矢印、これは「前進」を示唆するサインです。つまり、この場合の正しい進行方向は左です。右はどうでしょう。逆方向から人が「前進」してくるサインす。つまり、この矢印のサインは階段を利用するときに、「前進」を意味することになります。

そんなのは当たり前ですよね。子供でもわかります。既に、階段にはそのようなアフォーダンスが存在しています。ただ、当たり前を疑うことに意味があり、想像力を鍛えることができます。

日常的に目にするこのサインは、もう一つの見方をすることができます。それは、「上りと下り」です。無意識にある認知行動を一度捨てて見てください。私の目からは、左の矢印は下から上に「上る」を示唆するサインにも見えます。逆に、右の矢印は、「下り」に見えてしまいます。一般的に進行方向を示すサインは、見方を変えれば上下を示すサインとしても知覚することができます。それを前提とした場合、私は右を選んでしまうかもしれません。

ここに書いたような分析をする人はいないかもしれませんが、私はマイクロ秒単位で一瞬構える時がある。そのため、この写真のように色で識別できるようにしてくれるのはありがたい。逆に下から上の階に上るときはどちらの見方でも、正しい進行方向で階段を利用することができるから不思議です。とりあえず、左を歩いていればいいんですよね。


Design+ は世の中の不便利なデザインの探究(Inconvenient Design)、並びに人が取ってしまう考えなしの行動(Thoughtless Acts)に目を向けることで得られた気付きをもとに、デザインへの新たな向き合い方を模索する私の個人プロジェクトです。Twitter はこちら:https://twitter.com/DesignPlusAny